【ニュースの概要】
運輸安全委員会は、12月18日、12月分の船舶事故調査報告書を公表した。
【報告書内の事故レポートの概要】
ここでは、遊漁船第七浩洋丸沈没の調査結果について紹介する。
〔事故の概要〕
遊漁船第七浩洋丸は、船長ほか船舶所有者、遊漁客8人の計10人が乗船し、平成
20年9月20日(土)新潟県新潟市新潟港東区を出港し、21日05時00分ごろ
新潟県佐渡島北方の漁場での遊漁を終えて帰航中、佐渡島と新潟港の中間付近におい
て船尾のプロペラ点検口から浸水し、06時45分ごろ沈没した。
船長及び遊漁客2人が溺死し、遊漁客2人が肺炎等で入院した。
〔類似事案〕
旧海難審判庁の裁決によれば、平成3年以降、A船と同様にプロペラ点検口を設
けているFRP製の漁船及び遊漁船におけるプロペラ点検口からの浸水事故は、6
件発生している。
〔原因〕
本事故は、A船が、佐渡島東方沖を網代浜船だまりに向け航行中、船底のプロペラ
点検口窓が離脱したため、プロペラ点検口から入った海水が、同囲壁から溢れてプロ
ペラ点検口区画が満水となり、船尾上甲板上、船尾端区画及び機関室区画へ流入し、
浮力を喪失して沈没したことにより発生したものと考えられる。
プロペラ点検口窓が離脱したのは、機関の振動等によりその窓を止めていたボルト
が折損等したことによる可能性があると考えられる。
プロペラ点検口及び同囲壁から浸水したことについては、航行中の動揺等により、
また、船尾上甲板上、船尾端区画及び機関室区画へ流入したのは、プロペラ点検口区
画が満水となり隔壁の隙間等を経て発生したものと考えられる。
また、遊漁客が死亡等に至ったのは、救助機関への事故通報の遅延によるものと考
えられる。
【掲載者のコメント】
他にも、29件の海難事故調査報告が掲載されていますので、船舶管理に関わる方は、是非ご一読下さい。
船舶事故調査報告書インデックス 平成21年12月18日 運輸安全委員会
掲載者:海事補佐人 畑本郁彦
タグ: 報告書, 海難



